他部署・多職種と連携してさまざまな知見を吸収できる環境
急性期病棟に入院してくる方は急な病気や怪我でショックを受けている場合も多く、多職種と連携しながら身体だけでなく心理面のサポートもしています。リスク管理をしっかり行いつつ、早期から将来の生活を見越して介入していきます。TMS(経頭蓋磁気刺激)治療の患者さんも急性期のTMSチームが担当しています。
患者さんの回復状態に合わせ、機能回復訓練だけでなく具体的な生活場面を想定しての訓練を行います。ADL訓練やIADL訓練などや自助具や福祉用具、やり方を工夫することで患者さんに合わせた生活方法の習得を目指します。脳血管疾患の患者さんも多く、高次脳機能障害の患者さんへのアプローチも行います。
脳血管疾患と整形疾患の患者さんが多く、上肢・手指の骨折や腱損傷・断裂など手の外科のリハビリテーションも行っています。入院より頻度が少ない分、自己管理や自主トレーニング指導が重要です。生活の様子を聞き取り、就労や社会復帰、地域での交流や趣味活動の援助などにも目を向け、機能回復だけでなくQOL向上を心がけています。
入職2年目OT
急性期・回復期・生活期と求められる役割は異なりますが「その人らしい生活」という視点を持って、多職種と連携しています。各部署に経験豊かな先輩がおり、勉強会を通じて他部署のスタッフとも相談しやすい環境です。
最新ADL室や緩和ケア病棟の開設により作業療法士に対するニーズが拡大
2020年4月より外傷再建センターが開設し、手の外科に対する需要が高まりスプリント作製等も実施しています。また2020年8月からSCU(Stroke Care Unit:脳卒中集中治療室)が開設したことにより、ICU(Intensive Care Unit:集中治療室)と併せて超急性期へもOTが介入しています。
2020年6月1日より開設した緩和ケア病棟は、緩和治療を望まれている方が安らかに過ごせるよう多職種と協働し支援する病棟です。患者様・ご家族の気持ちに寄り添い、身体や気持ちの痛み・苦しみ・つらさなどの症状を緩和するための個別・集団リハビリテーションを実施しています。
2020年度に開設され、多職種との連携など模索しながら一緒に作り上げているところです。OTには社会へ戻るスタートラインを、患者さんやご家族の目標や生きがいに添って共に作る役割があると考えています。訓練を充実させるだけではなく、その人らしい再スタートの場となるよう、可能性を支援できるチームを目指しています。
現在は急性期一般病棟のスタッフが兼務していることもあり、概ねPTが対応しているためOTの関わりは少ないのですが、上肢・手指の骨折や腱損傷など手の外科領域などはOTで担当しています。担当者は院内急性期から継続して関わるため経過を把握しやすいです。
入職2年目OT
急性期・回復期・生活期と一通り揃った施設になりました。ADL室ができたので、在宅生活を想定した訓練も進めやすくなりました。ミーティングや勉強会を通して他部署のスタッフとも相談しやすい環境づくりをしています。
タイロモーションシステムやTMSの経験も積める先進の施設
当院では脳卒中後の上肢麻痺に対して、経頭蓋磁気刺激治療(TMS治療)を回復期病棟入院中から実施し、作業療法と併せて運動麻痺の回復を促しています。タイロモーションシステムという上肢訓練用の先端機器を使用したリハビリテーションにも取り組んでいます。
主に長時間通所リハビリを利用している方に、地域で生き生きと生活できるように関ります。利用者さんの生活行為を向上できるよう、作業療法士として利用者さんの在宅生活を分析し、リハビリテーションをマネジメントしています。
在宅復帰を目指す施設としてリハビリテーションを提供します。身体的にADLが低下した方、認知症によりADLが低下した方など、さまざまな原因により要介護者となった利用者さんに対して在宅復帰に向けてアプローチします。
高次脳機能障害や身体的な障害を持った利用者さんの就労や自立した地域生活に向けて、個別リハビリテーションやグループでの訓練を行います。また、脳性麻痺など先天的障害を持つ利用者さんの生活を支援できるようリハビリテーションを行います。
発達・発育の遅れのある未就学児に対して、個別療育・集団療育の場を通して子どもの発達を支援します。地域全体で子どもの発達に関われるよう、外部機関との連携も大切になります。また、療育の時間だけでなく、家庭でできる支援方法を考えていきます。
入職3年目OT
身体機能・認知機能・高次脳機能等を評価し、その方に合った支援や家族指導を行っています。先輩・後輩・他職種も連携が取りやすく、働きやすい環境です。
各職種それぞれの専門性を発揮しベストパフォーマンスを追求
医療的ケアの必要なあらゆる方を対象に、ご自宅に訪問しリハビリを行います。事業所には看護師とリハスタッフが在籍しており、看護とリハの両面でケアにあたります。身体面だけではなく、利用者さんやご家族の心に寄り添い、長くご自宅で生活できるよう支援しています。
送迎車でご自宅までお迎えに行き、施設にてリハビリを行います。在宅生活に必要な生活動作の練習はもちろん、認知症を有する方には認知症に配慮した支援が必要です。送迎車に添乗する際にはご家族と直接会い、困り事などをうかがいリハビリに活かしています。
入職3年目OT
施設内のOTは少ないため、PT・STはもちろん、看護師や介護職とチームを組んでアプローチします。その中で作業療法士としての専門性を発揮し、他の職種の方に分かりやすく伝達することを意識しています。